ムリしてポジティブになることの副作用
いつも元気で人前でも笑ってられて
楽しいことが大好きでしょうがないナチュラルボーンに
ポジティブな方は次のページへどうぞ... (ノ_ _)ノ
ウソです!
どんな奴でもどこかでつまづいたり結構凹むことも
サラリーマン長くやってりゃ一度や二度はあるはず
でもそんなときに、周りや上司に
「頑張れよ!」、「落ち込んでる暇あったらもう一回チャレンジ!」
「前を向け!」
正直しんどい…(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
悪い結果になったときのことのことばかり考えずに
次同じことを繰り返さないように検証し、もういちど前を向いて歩くのは
ビジネスマンとしては当然といえば当然だけど
普段の生活の中でもこんな感じだったら身が持たない。
あまりにも過剰なポジティブ思考は、ときに思考能力だけでなく
行動力も停止させる
もしかしたら普通に感じるネガティブな思考のほうがいいという話ではない
「ポジティブ」の捉え方を間違うと逆に何もかも上手くいかなくなってしまう。
経験から学んだ!「受け入れる必要がないものは排除していい」
自分自身も長い間、常に向上心を持ち目の前に取り組んできた。
何か自分がかかわる事件や事故があっても、人のせいにしたりはしない
まず自分のどこが悪かったのか反省したりする。
たとえあきらかに相手が悪いだろうと思うようなことでもだ、
「自分がもっとこうだったら…」、もっといい結果が望めたのに…。
そんな実際に現実からはかけ離れたようなところまで高い目標を自分に課してやってきた。
仕事も家族間の問題であっても。
入社して一年もたたないうちに営業部に二人入ってきて
会社側の待遇面とか給与査定とか制作部とは雲泥の差があることを思い知らされた経験がある。
このとき一瞬だけ「辞める」ことがよぎったが、そのときも
自分を磨き持ってる力をこれから見せてくしかないと思い踏ん張った。ポジティブに考えて…。
次はそれから一年くらしいて制作部に自分より年下の新しい社員が入ってきた。
それが入社してきてビックリ!
関係者の会社の上層部の人達の話を聞くと、給与も俺より高くて
ポジションも俺の上司と俺の間…
あ・い・だ…一瞬耳を疑った。
彼は経験者。業界歴も長い事は入る前から聞かされていたが
給与の額はともかくポジションまで…
会社の上司の意向が全く読み取れず本気で辞めようと思った。
それまでどこにいっても1~2ケ月で給料が上がっていた自分は
仕事について自信があってどんな仕事でも何をやっても
すぐに人並み以上にできるようになる自身もあった。
が、そんなもん何の役にも立たない成果至上主義の評価制度を見せつけられた。
しかしここでもまた踏みとどまった…。
「自分にはまだ経験や実力が足りない」、「仕方ない」
もっと、ポジティブに自分に実力をつけて成果を残していくしかない…。
でもそうこうしているうちにちょうど2~3年前
完全に思考と行動力を止めるまでにいたった
ある出来ごとが自分の身に降りかかった。
自分の勤め先の社屋が移転し、新しい社員もどんどん自分を追い抜いて入ってきて
経営者からある一言を言われて完全に俺は止まってしまった。
もうここでは詳しく言うのでさえも自分自身がイヤだし
思い出しただけでも歯がゆい気持ちになるくらいのこのとき
それまでの自分なら自分がなぜ、まだその目標に辿り着けていないのかを探り、
モチベイションを保つためにいろいろ試行錯誤して行動にも起こしたが
このときばかりは、このモチベイションでさえ「維持の仕方」がわからなくなるのだ。
そう、自分を奮い立たせる行動の動機づけでさえ、自分では全くコントロール不能になった。
このときばかりはさすがに辞めようと妻にも相談したが、
妻からの「生活はどうするの?」の一言で思いとどまった。
この一言で自分は指くわえて上を見上げているだけの
無能なサラリーマンになりすまし
会社の甘い蜜だけを吸い、あっちにもこっちにも飛び回るただの働き蜂に変身する。
「生業(なりわい)」、と「開き直り」だけが原動力だった。
このように長い間、いつも自分を押し殺して「前向きに」考え、努力しようという
生真面目さは返って負担になり
自分の中にその負担は蓄積されていくだけ。
いつか爆発したときには自分も周りにも良い結果は生まれない。
よく使われるポジティブとは、現実問題、なんでもかんでも
「もっと前を!」、「もっと上を!」という意味で使うのではなく
自分の気持ちに素直に行動=それが前向き
直訳すると「疑いのない」とか「明確」なという意味
影、曇ひとつなく素直に感じた気持ちに従うことが本来のポイジティブな気がしてならない。
結局ポジティブシンキングになるのではないかと思う。
そのほうが仕事も遊びも健全にできる気がする。
あの頃の自分の傷は今でも癒えてない。
年齢も体力的にも現実的に
元のような、突っ走るようなやる気にもう戻ることはない。
ただひたすら冷静に”かけ引き”を楽しむ。
ときには、イヤなものをそのまま他人にほっぽり投げる(笑)
今の俺はこのくらいで、ちょうどいい。