あたりまえ過ぎて忘れがちな最重要視されるべき職場の環境整備

昨年12月から従事者50名以上の組織で義務化された厚生労働省が義務化に踏み切った全従業員のストレスチェック制度

大手企業に従事していた従業員の過労死や
過重労働での裁判沙汰が多く取り上げていた2~3年前の間に

国家に向けられた批判を抑えるべくして労働基準法に無理やりねじこんで
はじまった形の制度。先進諸国としては遅すぎる対応だった。

NTTコミュニケーションやUSEN‎など
大きなネットワークを持った大手企業がこのストレスチェック制度市場に
次々と参入を表明したのは昨年秋ごろのこと。

その後実施率がどのようになっているのかは知らないが
自分がストレスチェックのキーワードで作ったサイトやブログは
今年に入ってからちょこちょこアクセスが伸びてきている。

トレンドキーワードである言葉であることは間違いなさそうだが一時期の流行に終わらず
このまま日本にも浸透して欲しい制度であることは
いちサラリーマンとして切に願うことだ。

ある航空会社が辿った経緯から学ぶべきこと

日本のANAと提携しているヨーロッパ最大の航空会社ルフトハンザドイツ航空のCEOが
このたび来日して話題を呼んだ。

ルフトハンザとANAはスターアライアンス航空連合に加盟しており
日本とヨーロッパを結ぶ路線すべてにおいて
共同運航し、収益も一体管理する共同事業(JV)を展開し
日本⇔ヨーロッパ路線はルフトハンザとANAが実質的に1つの会社として運航していることになっている。

ルフトハンザは日本のJALやANAが退役させた昔懐かしいジャンボ(乗客400~500名の大型旅客機)に未だにこだわり
大きな機体に豪華でゆとりのある客室整備で独自の「プレミアム戦略」を打ち出し勝算を得ている。

航空サービス調査会社・英スカイトラックス社の格付けでは、
ANAが最高の「5つ星」に選ばれ、ルフトハンザは「4つ星」を獲得している誰もが認める
航空会社の最大手である。

しかしこんないかにも好調に見える世界的企業にも昨年の記憶をたどると
あやうくすべての顧客をとり逃がしてしまいそうになった事件と事故に見舞われるという過去があった。

傘下のLCCユーロウィングスで、深刻なうつ状態にあったパイロットが
昨年3月に墜落事故を起こし、乗客150人の命を奪った事故。

そのあと、同年11月には客室乗務員が所属する労働組合が史上最長となる
1週間のストライキを起こし、ほとんどの便が欠航に追い込まれるなどの
多大な影響を受けることになる。

このとき会社側に突きつけられた事実とは、航空市場で他社とのサービス差別化をはかり打ち出した

「プレミアム戦略」のもとCS(顧客満足度)を重視するあまり
おざなりにしてしまった個々の従事者の環境整備の不十分さだった。

どんなに売り上げを重視しサービス向上に向けて投資したとしても
それらを担うのは末端の社員にほかならない。

そこで顧客に対して個々が充分な能力を発揮できるように環境を整えるのが
雇っている会社の役目。

サービスに対する顧客の満足度を上げるには乗員1人1人の力が欠かせない。
パイロットにしても、客室乗務員にしても、空の上で能力を発揮できる環境を整えるのが航空会社だ。
墜落事故とストライキは、そんな当たり前だが、最も重要なことをルフトハンザに突き付けた。
出典:MSNニュース

物事をどう感じ取るかは人によって違う。

そのあとの行動にどう影響させるかについても自由であるが
この記事をみて何も感じない職場があるとするなら
そこに明るく大きな未来は想像ができない。

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